アメリカン・バー (加藤和彦のアルバム)
『アメリカン・バー』 | ||||
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加藤和彦 の コンピレーション・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1979年 - 1981年 コンパス・ポイント・スタジオ クライテリア・スタジオ ハンザ・バイ・ザ・ウォール シャトゥ・スタジオ | |||
ジャンル | AOR | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・パイオニア | |||
プロデュース | 加藤和彦 | |||
加藤和彦 アルバム 年表 | ||||
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『アメリカン・バー』(BAR AMÉRICAIN)は、1982年3月にワーナー・パイオニアから発売された加藤和彦のコンピレーション・アルバムである。
解説
[編集]『アメリカン・バー』は1979年から1981年までのワーナー・パイオニア在籍時におけるコンピレーション・アルバムで、同レーベルで制作された『パパ・ヘミングウェイ』、『うたかたのオペラ』、『ベル・エキセントリック』の3枚のアルバムからなる通称『ヨーロッパ三部作』から選ばれた楽曲で構成されている[1]。アルバム編集にあたって楽曲にデジタル・リミックスが施され、収録時間、イントロ、ヴォーカル、音像などにオリジナルのアナログ・マスター音源との異同が見られる。顕著な例として、「レイジー・ガール」や、「ルムバ・アメリカン」に収録されていた佐藤奈々子のヴォーカルがカットされている点、「ルムバ・アメリカン」がフェイド・インでなく最初からフル・ヴォリュームで始まっている点が挙げられる。これらのリミックス音源は、CBSソニー移籍後の1985年に発売されたコンピレーション・アルバム『Le Bar Tango』 や、1988年および2004年の『ヨーロッパ三部作』のリイシューでも使用されていた。なお、『アメリカン・バー』はアナログ・レコードとカセットテープのみの発売で、現在までCD化されていない。
アートワーク
[編集]アート・ディレクションは井上嗣也が担当し、アルバム・カバーにも彼のイラストが用いられた。ライナーノーツは中村とうようが手がけている。レコード帯には、以下のキャッチコピーが記載された。
ネオ・ロマンチシズム溢れる加藤和彦のすべて!デジタル・リミックス・マスタリング。
ナッソー、ベルリン、パリで製作した3枚のアルバムから12曲選曲。
なお、2004年に再発売された『ヨーロッパ三部作』の購入特典として、本作のアートワークを使用したスリーブケースが頒布された。
収録曲
[編集]全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦
曲名と時間表記はオリジナル・アナログ・レコードに基づく。
SIDE 1
[編集]- うたかたのオペラ (L`OPÉRA FRAGILE) - (4:35)
- パリはもう誰も愛さない (PARIS, YESTERDAY) - (2:52)
- スモール・キャフェ (SMALL CAFÉ) - (5:11)
- ラジオ・キャバレー (RADIO CABARET) - (3:55)
- ディアギレフの見えない手 (DIAGHLEV, L'HOMME-ORCHESTRE) - (2:55)
- ADIEU, MON AMOUR - (2:54)
SIDE 2
[編集]- アメリカン・バー (BAR AMÉRICAIN) - (3:22)
- レイジー・ガール (LAZY GIRL) - (5:06)
- ルムバ・アメリカン (RUMBA AMERICAN) - (3:01)
- 浮気なGigi (GIGI, LA DANSEUSE) - (4:25)
- ロスチャイルド夫人のスキャンダル (SCANDALE DE Mme ROTHCHILD) - (2:51)
- メモリーズ (MEMORIES) - (5:01)
クレジット
[編集]- All Songs Composed, Arranged & Produced by Kazuhiko Kato
- All lyrics Written by Kazumi Yasui
- Executive Producer - Ikuzo Orita
- Engineers - Yuichi Shima, Masayoshi Okawa, Jack Nuber, Steve Stanley, Jerry Masters, Michael Zimmerling & Boa
- Recorded at
- Compass Point Studios, Nassau, Bahamas, July 1979
- Criteria Recording Studios, Miami, Floridia, July 1979
- Hansa "By The Wall", W.Berlin, July 1980
- Le Château, Paris, April 1981
- This Album was Digitally Mixed & Mastered Using the Mitsubishi Digital Mastering System, X-80.
ミュージシャン
[編集]- Kazuhiko Kato - Vocal, Guitar
- Kenji Omura - Guitar
- Haruomi Hosono - Bass
- Ray Ohara - Bass
- Yukihiro Takahashi - Drums
- Akiko Yano - Acostic Piano
- Ryuichi Sakamoto - Keyboard
- Nobuyuki Shimizu - Keyboard
- Toru Okada - Keyboard
- Kenji Omura, Haruomi Hosono, Yukihiro Takahashi & Ryuichi Sakamoto Appear Courtesy of Alfa Records.
- Akiko Yano Appear Courtesy of Yano Music/Japan Record.
- Art Direction & Painting by Tsuguya Inoue
- Designed by Tsuguya Inoue & You Ueda for Beans
発売履歴
[編集]形態 | 発売日 | レーベル | 品番 | アートワーク | 解説 | リマスタリング | 初出/再発 | 備考 |
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LP | 1982年 | 3月ワーナー・パイオニア | K-6004 | 井上嗣也 | 中村とうよう | 加藤和彦 | 初出 | E式ジャケット デジタル・リミックス |
CT | 1982年 | 3月ワーナー・パイオニア | LKF-1009 | 井上嗣也 | 中村とうよう | 加藤和彦 | 初出 | デジタル・リミックス/ドルビーシステム仕様 |
参考文献
[編集]- 『ミュージック・ステディ 1983年10月号』ステディ出版、1983年9月。
脚注
[編集]- ^ 楽曲毎の収録アルバムは#3,8,12が『パパ・ヘミングウェイ』、#1,2,4,9が『うたかたのオペラ』、#5,6,7,10,11が『ベル・エキセントリック』である。